ベッドの大きさ・寸法一覧 購入の際に役立つ!最低限覚えておきたい「サイズ」

ベッドを注文する時(または買いに行く時)に、役立つ「サイズ」をご紹介します。
ぜひご活用下さい。

マットレスの大きさ・寸法一覧

インターネットなどで検索すると、よく「ベッドの大きさ」と書かれていますが、実は「マットレス」の大きさが書かれていることが大半です。ベッドフレームの大きさは各メーカーでそれぞれ異なるからです。

「マットレス」の大きさは日本国内仕様で統一した規格が用いられていますが、まれにメーカーによって違う場合もあります。その際は、カタログや仕様書でしっかり確認しなければ、フレームに収まらない!なんてこともありますので注意が必要です。

こちらではベッドを選ぶ際に最低限必要な知識として、「よくある幅サイズ」を一覧にしました。

購入時の予備知識として頭に入れておきましょう。

 

シングル 100cm幅
セミダブル 120cm幅
ダブル 140cm幅
クイーン 160cm幅
キング 180cm幅
ベッドの長さ(縦) 195cm長・共通

表1

 

分かりやすく、大体の目安を表にしてみました。これなら覚えやすいのではないでしょうか。
「20cm刻み」だと覚えておいて頂ければOKです。

実は、シングルサイズのマットレスですが、国内に流通しているもののほとんどが97cm(970mm)という中途半端な大きさです。なぜこんな数字になったのか明確な経緯は分からないのですが、多分フレームを含んだ大きさ(幅)が1mに収まるようにという理由ではないかと思われます。

日本の建築では長く尺貫法が用いられてきました。
襖や障子などは90cm幅のものが多いですよね。
これは一間(180cm※)の半分にあたる数字だからです。

※:厳密には910mm×1820mm(m法)建築資材などに多い。畳も

私(店長)が子供の頃は、腹掛けを着て大工道具を肩に担いだ「大工」さんがよくいましたが、「曲尺(かねじゃく)」や「鯨尺」というものさしを持って作業していました。

私の祖父も職人だったので、家にあった曲尺で良く遊んだものです。
今でも使われていると思いますが、
メジャー(正確にはコンベックス)を持っている大工さんも多いですよね。

日本におけるメートル法化(1966年*)が実施されてから、
1mを単位として家を建てるハウスメーカーさんも多くなりました。
(*:1885年メートル条約加盟)

これがベッド作りに反映されたかどうかは定かでありませんが、
メートル法で作られたお家には、マットレス97cmのベッドがちょうど収まります。

小柄な女性・子供にうれしいセミシングル

シングルサイズのベッドが「広くて快適~」って人はまずいないでしょ。
100cmなんて結構狭いですよ。

まあ、夜行バスに比べたらかなり快適ですが、
ゆったりと寝返りをうつにはミニマムだと思います。

しかし、そんな1mベッドでもお部屋に置けないというケースがあります。
たとえば、出入り口をふさいでしまったり、窓枠にはみ出てしまうといったケースです。

解決するには、「セミシングル」という幅のベッドサイズがあります。
80cmとか85cm幅のマットレス仕様のベッドです。
ただし、平均身長・平均体格の方には絶対おススメできません。
あくまでも小柄な女性向けのコンパクトベッドだということを覚えておいて下さい。

 

セミシングル 80cm~85cm幅
ショート丈ベッド 180cm長
ロングサイズベッド 206cm長

表2

 

幅は100cm以上でもOKだけど、丈が短いほうがいいんだけど・・・という場合もあります。
そんな時に役立つのが表の「ショート丈ベッド」です。

通常は表1にあるように、ベッドは195cmの全長ですが、ショート丈は180cmです。
頭と足の部分に余裕は必要ですから、身長160cm以下の人でなければいけませんね。

私が家具の量販店に勤務していたとき、ベッドをマンションに配達に行ったときの話です。
小学6年生ぐらいの女の子が出窓の下に置く場所を決めていたのですが
どうしても10cmながくてそこには収まらなかったのです。

ベッドが入らず、女の子は泣き出してしまいましたが、
確かにそこに収まるのが配置としてはベストでした。
私がその子の接客係であれば、また事前にお部屋を下見していれば、
間違いなくショート丈ベッドをすすめていました。

布団やベッドから足が出て困るという長身の人には「ロングサイズ」

日本人の平均身長は年々高くなっています。

今までベッドの「長さ」は195cmでしたが、
それでは「足が出てしまう」という人もたくさん出てきました。

お布団やシーツでは「ロングサイズ」が販売されています。
もちろんベッド(マットレス)もロングサイズ仕様206cm表2があります。

需要に伴って企画されたもので、まだ絶対数は少ないのが現状。
欲しい人は見つけたらすぐにGETしてください。

それぞれのサイズの特徴

シングル

よく「一人用のベッド」といえば「シングル」が代表的でポピュラー。

一番ラインナップが多いともいえます。
大きさからも見本用として店舗に陳列されているケースが多い。

シングルのマットレスは97cmといいましたが、100cmタイプのものもあります。
「入らないじゃないか!」と思われた人、するどい。

そうです。フレーム枠の中にマットレスを入れ込むタイプなら入りません。
ただ、床板の上に乗せるだけのベッドフレームなら、これでちょうどいいんです。

写真をご覧ください。

こういう床板なら少々サイズが大きめでもOK!

フレームインのタイプ

ベッドフレームは既存のものを使って、
マットレスだけ新しく買うというときがありますよね。
フレームの中にマットレスを落としこむタイプの場合は注意が必要です。

たいてい余裕を持たせて作られているので入りますが、
メーカーの仕様等で最悪入らないというケースもあるので
かならずカタログで確認しましょう。
(他サイズにおいても同様)

IKEAで販売されているシングルサイズのマットレスは
幅90cmのものがあったりします。
(長さは海外仕様のせいか200cm以上だったりする・・・)

問題はIKEAで買った既存フレームに、
新規に購入した日本製マットレスを乗せるといったケースです。

“乗っけるだけ”タイプならなんとかOKですが、
フレームインタイプなら最悪はいらないなんてこともありえます。
ご注意くださいね。

セミダブル

あまり生産数はすくないタイプかもしれません。
初めて耳にしたという人も中にはいるかもしれませんね。

ただ、日本人の体系は欧米化しているので今後の需要は増えると思われます。

ゆったりと寝たい人にはおススメです。
お部屋に入るかどうかのチェックが必要です。

寝返りが多い人にもおススメ。くわしくはこちら(ページ下部)
Blog:お部屋にゆとりがあるならセミダブルをおススメする理由

ダブル

名前からの誤解が多いのがこの「ダブル」です。

いまだに「二人用」として販売している店舗・ネット店も多いです。
140cm幅なので、実際は2人で寝るのには窮屈です。
昔の日本人の体型だとこのサイズで2人で寝れるという事で、
「ダブル」と命名されたのかもしれません。

アメリカなどでは「一人用」として販売・使用されています。

Blog:ダブルベッドを買うときの注意点

クイーン

このサイズ以上が本当の「二人用」ベッドになります。

とはいうものの、幅は160cmですから、一人当たり80cm幅しかありません。
ゆったり寝れるかというと、お約束ができないのが正直なところです。

「新婚用」といったほうが無難です。
子供ができて、家族3人で寝る頃には使えなくなるベッド。
つまり試用期間のごく限られたベッドであると考えるべきです。

メーカーによっては180cm幅ぐらいに設定しているところもあります。

こんなゴージャスなベッドもあります。

キング

180cm幅以上。「2人用」として設計されたベッドです。

90cm幅のベッドを二つ並べたサイズといえば、
容易に大きさをイメージしていただけるのではないでしょうか。

部屋に入るか心配という人が多いですが、
マットレスはクイーン同様2分割しているケースがあります。
WEBカタログ等で確認しましょう。

メーカーによっては200cm程のキングサイズもあります。
「ツイン」にするか迷うところですね。

Blog:キングサイズを買うなら圧迫感のないローベッドがおススメ

セミシングル

前述で詳しく説明したように、小柄な人向けです。
寝相が悪い、寝返りが多い人は避けましょう。

「セミ」はラテン語で「半分」「準」を表します。
シングルに「準じる」という意味だと思いますが、
クイーン(180cm幅)の半分という説もあるようですが定かではありません。

その他のサイズ

ベッドサイズも多様化してきて、
最近では「ワイドダブル」「ワイドキング」というサイズも販売されています。

中でも「ワイドキング」は連結式ベッドとして販売されていて、
「ファミリーベッド」などと称しているショップもあります。

 

シングル+シングル ワイドキング200(cm)
セミシングル+セミダブル ワイドキング210(cm)
シングル+セミシングル ワイドキング220(cm)
セミシングル+ダブル ワイドキング230(cm)
セミダブル+セミダブル ワイドキング240(cm)
セミダブル+ダブル ワイドキング260(cm)
ダブル+ダブル ワイドキング280(cm)

その他にもラインアップがあるシリーズもあります。
詳しくは各商品のWEBカタログをご参考ください。

まとめ

いかがでしたか?
快適なナイトライフをお過ごしいただくためにはベッドは必需品です。
まずはゆったりお休みになれるサイズを正確にチョイスできるかが大切。

大きくなったり、特殊だったりすると
カバーやパットがなかなか気に入ったものが見つからないという
リスクはありますが、10年以上お使いいただくアイテムですから
ぜひゆったりできる大きさをご予算内でご検討下さいね。

 

 

 

 

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