遠赤外線効果とは
遠赤外線とは具体的にはどういうものなのでしょう。通常「光」には目に見える可視光線以外に、目に見えない赤外線・紫外線があります。不可視線とも呼ばれます。
遠赤外線もその一つです。遠赤外線は熱線とも呼ばれ、ものを内側から温めるという熱的作用のある電磁波という特性をもっています。
ひなたぼっこを思い出してみてください。体の芯から温まってくるのを思い出しませんか。これは太陽から出ている遠赤外線の効果なのです。また魚や鶏肉を焼くときに炭火で焼くと中まで熱が通っているのに、みずみずしさは残っているという経験はなかったですか?これも炭による遠赤外線が放射された結果といえます。
岩盤浴も同じ原理で天然席が発する遠赤外線も同じ効果が得られます。身体の細胞を活性化してくれますし、リンパの流れを促進してくれる効能もあります。血流もよくなりますね。
遠赤外線は「電磁波」といえます。電場と磁場が交互に押し寄せる波長が特徴です。太陽が放射しているあらゆる電磁波の中で、0.75~1000マイクロメーター(μm)の波長領域が赤外線です。さらにその中で4~1000μmが遠赤外線と呼ばれています。この波長を温度に換算すると450度~270度になります。比較的低温の電磁波が遠赤外線です。
人間の平均的な体温は36.5度ぐらいでしょうか。この温度を波長に換算すると10マイクロメーター位です。ちょうど10マイクロメーター程度の遠赤外線を身体に放射すると、身体を構成する分子の運動が活性化すると言われています。そうすると必然的に細胞の活動も活発になるということです。血行が良くなった。身体がほくほくする。などと感じるのはこのためです。(人間の体重の6/10は水分で構成されているため)
遠赤外線はクリーンエネルギー!?
また遠赤外線は体内の不要物を身体から出してくれる作用があるようです。さらに遠赤外線は副作用が比較的少ないともいわれています。日焼けや熱射病になる原因は紫外線や近赤外線が原因です。
太陽が放射する光線のうち、地上に到達する遠赤外線は3.5マイクロメーターと10マイクロメーターを頂点とする2つの波長帯になります。水の遠赤外吸収スペクトルは3~12マイクロメーター。動物や植物の吸収する波長は6~12マイクロメーターといわれています。
だいたい同じぐらいの赤外線の波長を吸収していることが上記のデータからわかると思います。これらの結果から遠赤外線は生命に欠くことのできないものであると判断されています。「育成光線」とも呼ばれているのはこれを由来とするものです。