岩盤浴のマイナスイオン効果のほどは!?
岩盤浴の効能でよく挙げられるのが、「遠赤外線効果」と「マイナスイオン効果」
遠赤外線効果については別のページに記載させていただきましたので、ご興味のある方はぜひご覧ください。
さて、「マイナスイオン効果」なんですが、マイナスイオン効果自体があまりはっきりとはわかっていないというのが本当のところなのです。100年ほど前にノーベル物理学賞を受賞した物理学者が滝の近くにいると爽快な気分になるのは、マイナスイオン効果によるものであると提唱したことに始まります。
あなたは「大気イオン」という言葉を聞いたことがありませんか?空気中の微粒子の中で電気を帯びたもので、マイナスの電気を帯びたものをマイナスイオン。その逆がプラスイオンと呼ばれています。
これらの大気イオンは常にどちらか(プラスかマイナス)になっていて、中性ということはないようです。
よくOA機器がたくさんある事務所やオフィスにはプラスイオンがたくさんあると言われますよね。つまりマイナスイオンが減っている状態なんですが、最近の研究で人間の身体にさまざまな変調をきたすことが分かってきました。
めまいや頭痛、肩こりに吐き気、イライラしたり、不眠に陥るかたもおられるようです。ひどいかたはアレルギーや気管支炎、肺がんにまで発展する危険性があるとも言われています。
一般家庭でのマイナスイオンを100とすると、噴水や森の中では約25倍のマイナスイオンが発生しています。滝周辺はその倍。つまり我々が生活している環境から考えると約50倍ものマイナスイオンが飛んでいるわけです。
森林浴がいいってよくいわれますけど、ほんとだったんですね。
人間は呼吸をしてこれらのマイナスイオンを摂取します。医学的なことは分かりませんが、細胞内の老廃物は炭酸ガスによって体外へ排出されるそうです。
酸化した人体をアルカリ性に中和することになり、細胞の活性化につながります。人間の生理機能が改善されることは本来持っている自然治癒力をたかめてくれるらしいです。
マイナスイオンは人体組織を活性化する!
◎血液の浄化作用
血液は弱アルカリ性であることが健康の秘訣であるといわれています。逆にプラスイオンを多量に摂取すると、血液が酸性にかわり病気になるともいわれています。マイナスイオンはそれを中和し、抵抗力のある弱アルカリ性の血液に変えてくれる効果があります。 さらにマイナスイオンは血液をサラサラにしてくれる作用があります。サラサラ血液は全身・体の隅々まで酸素を運んでくれるという機能もあるので体質改善にも一役買ってくれるというわけです。
◎ぐっすり眠れる
マイナスイオンが身体にたくさん入ることにより、体内は還元化され、穏やかな気持ちになると言われています。いわゆる沈静効果も認められているということです。それがぐっすりと眠れることにつながります。ストレスの解消にもつながり、副交感神経活性の働きを助けてくれるそうです。
◎ベータ・エンドルフィン※
マイナスイオンは気持ちを落ち着かせる効果があると書きましたが、幸福感を増幅させる「ベータ・エンドルフィン」を活性化させるともいわれています。ベータ ・ エンドルフィンは精神安定の効果があり、免疫力を高めてくれます。
※ベータ・エンドルフィンとは・・・脳内で働く神経伝達物質の一種。モルヒネと同じように鎮痛効果や、気分の高揚や幸福感がえられるため脳内麻薬とも呼ばれています。マラソンをしていると「ランナーズ・ハイ」になるということを聞かれたことはないでしょうか。これもベータ・エンドルフィンが関係しています。SEXや食事の際にも分泌されると言われています。
◎自立神経の調整
プラスイオンが影響しているといわれている症状は多岐にわたります。不眠や頭痛・肩こり神経痛・リウマチ。
慢性疲労やイライラが取れないかた、ゼンソク気味のかたはマイナスイオンを摂取する生活を心がけてみましょう。自律神経のバランスがとれれば改善してくる症状もあるかもしれません。
(参考文献)
「快適!マイナスイオン生活のすすめ」(菅原明子 PHP研究所 2001)
「マイナスイオン 完全読本」(江川芳信 現代書林 2003)