おしゃれでお部屋広々!フロアベッドの魅力
スタイリッシュな印象で、床面に近い位置で眠れるから日本人にもなじみやすいフロアベッド。高さがないことで限られた空間を広々開放的に見せるほか、万が一ベッドから落下した場合も、大きなケガに繋がりにくく安心。小さな子どもからお年寄りまで幅広いニーズにこたえてくれるのが魅力ですよね。
まるでいいことづくめのようなフロアベッドですが、メリットもあればやはりデメリットもあるもの。ここではフロアベッドのデメリットと、そのデメリットを軽減する対策をわかりやすく解説していきます。
フロアベッドのデメリットと解決方法
デメリット1:湿気がこもりやすい
フロアベッドのデメリットとしてまず挙げられるのは湿気がこもりやすいこと。通常のベッドは簡単に言えば脚付きの台の上にマットレスが乗っている状態。でもフロアベッドはベッド底面の板一枚の上にマットレスがあり、そのマットレスの周囲をぐるりと囲むような作りのものがよくあります。その場合、湿気の逃げ場がなくなってしまうことが…。
人は寝ている間にコップに1~2杯の汗をかくともいわれています。マットレスにしみ込んだ逃げ場のない湿気が、ベッドと床板の間にカビを発生させてしまうのです。
このデメリットを解消するには、こまめに(1週間に1度程度)マットレスを上げて日に干したり、マットレス下に風を通す対策が効果的です。
さらにフロアベッドを選ぶ際には、床板がすのこ仕様のものを選ぶと湿気が逃げやすくなります。寝室に窓があれば外気を取り入れ、なるべくこまめに空気を通すようにしましょう。
窓がないなら、扇風機やエアコンを使って上げたマットレスに風を通す工夫を。これだけでフロアベッドの床とマットレスのジメジメカビは大幅に軽減されます。
「忙しくて月に1回もマットレスを上げる暇なんかない!」という人は、次善の策としてマットレスの下に「除湿シート」を敷くのも手。
なるべく吸湿量の多いものを選んで床板とマットレスの間に敷きます。とはいえ吸湿にも限界があるので月に一度は風を送って除湿シートを乾かしましょう。
除湿シート
マットレスと床板の間に本など丈夫なものをはさんで、マットレスの片側を開け、隙間の開いた方から扇風機などを使って風を送り込むようにすれば手軽に風を送ることができます。
デメリット2:立ち上がりにくい
フロアベッドは高さがなく床面と近いので、布団で寝起きするのと近い感覚です。
立ち上がりのしにくさはもちろん、ベッドに横になる際も、いったんイスの高さで腰掛けることができないのでスムースな動きや姿勢がとりづらいのは確か。
しかし、低さによるメリットがフロアベッドの特長なので、解決するとメリットまで一緒に失われてしまいます。
とはいえ、若い人で足腰に何ら不安のない人は、さほど心配する必要のない程度のデメリットでもあります。通常の高さのベッドに比べ若干の昇降のしにくさはありますが、ベッド選びの参考程度に頭に入れておくくらいでよいのではないでしょうか。
年配の方や足腰に不安のある人は、欲しいベッドのリストから外しておいた方がよさそうです。
また、今はよくてもいずれ足腰が弱ったときに心配、という人もいます。そんな人は今はスタイリッシュなフロアベッドのインテリア性を楽しんで、いずれ立ち上がりが辛くなったら後付けの補助用手すりを利用するのもいいかもしれませんね。
デメリット3:ホコリの影響を受けやすい
床面とあまり変わらない高さのフロアベッド。それだけに床付近を舞うホコリが布団についてしまうことがあります。
ベッドルームはただでさえ布団からのホコリが立ちやすい部屋ですし、布団の静電気が影響して床にたまったホコリを吸着しやすくなります。
毎日床上げする布団であれば、付着したホコリはたたんでしまうたびに落ちますが、ベッドの場合はそうもいきません。
対策としてはベッドをすっぽり覆うベッドカバーを掛けるといいでしょう。ホコリも避けられ、季節ごとにカバーを変えるなどして手軽に模様替え気分を味わえる利点もあります。
さらに、フロアベッドは就寝中も床面と近いので、ホコリの影響も受けやすくなります。床面近くを舞ったホコリを寝息とともに吸い込んでしまうためです。
解決策は、ベッドに入る前にフロアシートなどでさっと床のほこりを取っておきましょう。それだけで寝ている間に受けるホコリの影響をかなり減らせるはずです。
まとめ
いかがでしたか?フロアベッドのデメリットの多くは、そのままメリットにもつながることが多いのですね。頻繁にマットレスに風を入れられて、床のほこりもまめにお掃除できる人には、部屋が広々見えてスタイリッシュなフロアベッドは良い選択といえるのではないでしょうか。
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