すのこベッドってどんなもの?
「すのこ」は角材に板状の木を打ち付けたもので、昔から押し入れに布団を収納する際の湿気対策などに使われています。湿気の多い日本の風土のなか、人々の生活にしっかり根付いているのですね。
この「すのこ」をベッドの床板として利用したのが「すのこベッド」です。すのこベッドの一番のメリットは通気性がよく、眠っている間にかいた汗などの湿気を逃がしてくれることです。
また、すのこは杉やヒノキなどの無垢材を使用しているものが多く、ナチュラルな雰囲気、優しい木の香りや質感が良いという人もいます。
木の精油成分には気持ちを落ち着かせ、疲れを早く取ってくれるほか、たくさんの効能があります。無垢材を使ったすのこベッドは優しい木の香りが寝ている間中癒してくれ、起きた時にも清々しい気分になれそうですよね。
参考URL:https://www.mokuzai.com/in_di-111
(MOKUZAI.com)
すのこベッドのデメリットは?
「すのこベッド」は人気がありますが、少なからずデメリットもあります。ここでは「すのこベッド」のメリット・デメリットを見ていきましょう。
すのこベッドのデメリット
「すのこベッド」は少なからずデメリットもあります。一番気になるデメリットは「きしみ音」。木材のこすれや接合部のねじなどがギシギシと鳴る場合があるのです。
小さな「きしみ」ならほとんど気になりませんが、特に大きな「きしみ」だと寝返りを打つたびに鳴るので気になり始めたら眠れなくなる人もいるのではないでしょうか。
また、通気性がいい反面、収納には向かないことも挙げられます。ベッド下にスペースがあれば衣類などを収納したくなるのが人情というもの…。
しかし「すのこベッド」の特性上、寝ている間の湿気は少なからず「すのこ」の隙間からベッド下へと逃げていきます。この時ベッド下にたくさんのものを収納していると湿気の逃げ道がなくなり、収納したものにカビが発生する事がないとはいえません。
マットレスの通気性の良いものを選び、またマットレスの普段のお手入れを行っていればこれらの問題点は解消されるものの、お手入れを怠った場合は収納スペースに湿気がたまりがちになるかもしれませんので注意ください。
ローベッドの湿気対策
マットレスのお手入れ
フロアベッドのデメリットの対策
すのこベッドのデメリットを解消するには?
きしみ音を解消したい
では、デメリットの解消法はあるのでしょうか。まずは気になる人も多い「きしみ音」。すのこベッドがギシギシ音を立てるのにはいくつかの原因があるようです。
①ベッドフレームの接合部が緩んできしむ
②すのこの板と板がこすれあってきしむ
③板状のすのこがたわんできしむ
このような原因が「きしみ音」の主な原因ですが、①②に関しては、解消法があります。以下をご覧ください。
①ベッドフレームの接合部のきしみ
ベッドフレームの接合部は、ボルトやネジなどで接合されていることが多いのですが、緩んでくることによってギシギシと音が出ます。これは、ネジを締めなおすことで解消できる場合があります。
参照:ベッドのメンテナンス
さらに、ベッドを選ぶ際にも、あらかじめボルトやネジの本数が少ないタイプのものをチョイスしておけば、その分きしむ確率も低くなります。
②すのこ板同士の「こすれ音」
ギュッギュッと嫌な音を立てますよね。ベッドフレームと「すのこ板」、「すのこ」を乗せた「角材」と「すのこ板」など、木と木がこすれあって鳴る音です。
この音を解消するには、こすれあっている木と木の間にフェルト生地などを形に合わせて切ってから、かませることで解決します。
すのこがベッドフレームの上にはまっている形状のものは、ベッドフレームとすのこの間にもクッション材のようにフェルト生地を敷いてみましょう。
フェルト生地はないけど今すぐこの音を何とかしたい!という時はガムテープなどで応急処置をしてみるのも効果的です。木と木がこすれ合うのが原因ですから、テープなどで保護してみると、ギュッギュという「こすれ音」がやわらぐことがあります。
③木そのものがたわんで音が鳴っている場合
残念ながら経年劣化でたわんだことによる音鳴りは解消法がありません。購入時にはなるべく、すのこ板が厚くて丈夫なもの、耐荷重量の大きいものなどを選ぶことがひとつの回避策になります。
「安い」からと安易に飛びつくのではなく、仕様などをしっかりと確認してご購入されることをおススメいたします。
すのこベッドは収納不可!?
もう一つのデメリットとして「収納に向かない」ケース※があることも挙げられます。マットレスの湿気は「すのこ」の隙間を通ってベッド下に逃げ、下に収納しているものが湿気やすくなります。
※通気性がよくないマットレス・お手入れや予防策(除湿シーツ)を講じない場合など
特に、「すのこ」の上に直接布団を敷いて眠る場合は、ベッドの下に湿気がたまるだけでなく、「すのこ」と敷布団にカビが発生する場合もあります。こまめに布団干しを行えないという人は、「すのこベッド」を使用するなら通気性の良いマットレスを使用したほうが無難です。
とはいえ、絶対に収納はできないわけではないのでご安心ください。収納付きの「すのこベッド」ももちろん存在します。その場合、収納部には、長い間しまいっぱなしにしないようなものを収納した方がいいかもしれません。
例えば、スーツケースやゴルフバッグ(合皮)などは湿気に対してさほど注意を払う必要はありません。お布団やそのほかの寝具を入れる場合には必ずビニールなどの布団・衣類カバーに入れて、外気が直接触れないようにする工夫も必要です。
皮製品や籐製品、クッションやファブリック、ラグ・絨毯などを収納する場合は注意が必要です。こまめに状況をチェックしましょう。
冬であっても、結露という問題がありますので、マットレス同様定期的に収納部分を開放して通気してあげることをおススメします。
どんなベッドにもいえることですが、このひと手間がベッドやマットレスの湿気対策になり、カビのリスクを大きく減らすことになります。
まとめ
「すのこベッド」のメリットである通気性はとっても魅力的です。
デメリットをうまく解消して最大限にメリットを生かし、
快適な睡眠ライフを送りましょう。
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