怖い!注意!カビが原因の健康被害
室内1平米には数百~数千のカビの胞子が浮遊していると言われています。
感染力は弱いといえど死亡に至る人もいるので、注意に越したことはありません。高齢者、抵抗力のない子供、病気で体力や抵抗力の落ちている人は特に注意しましょう。
カビが原因で引き起こされる病気をまとめました。
水虫
え!?「水虫」と思われた人もいるかもしれませんが、水虫もれっきとした白癬菌というカビの一種が引き起こすものです。
感染した人といっしょに生活していると、皮膚や垢などから感染が考えられます。
膣カンジダ症
女性の膣、皮膚や腸管にある常在菌です。
高温多湿など環境の変化、また抵抗力がないときや、抗生物質を長く服用したときに異常増殖して、膣、皮膚、口などに感染症を起こし、痒みを伴います。
女性の5人に1人は発症している病気です。ホルモンバランスの変化、ストレス、糖尿病など要因はさまざま。白い下り物などが出たときはすぐに病院を受診し原因を見つけて早急に治療が必要です。
でんぷう(マラッセジア)
でんぷう菌というカビが原因です。皮膚の常在菌で弱い菌なのですが、汗をかきやすい人や皮膚が脂っぽい人、元々皮膚の弱い人は注意が必要です。
常に乾燥を心がけて、清潔に保つことがオススメです。黒いしみが出たり、白い脱色素斑がある場合は病院を受診しましょう。
クリプトコッカス症
鳥(主に鳩)のフンの窒素成分で増殖するといわれています。「感染症の恐れがあるため、鳩にエサをやるのはやめましょう」というニュースをご覧になったことはありませんか。
鳥だけでなく、猫や犬も感染します。もみの木、ナラの木などの植物も。
人は肺や皮膚から感染してしまいます。腎疾患、膠原病、糖尿病を持っている患者、癌の治療中の人などは特に注意が必要です。脳髄膜炎を起し亡くなるケースもあります。
アスペルギルス症
アレルギー性気管支肺ともいわれます。アスペルギルスはとても広く存在している真菌(カビ)です。
免疫力が低下している人、肺に病変がある人は吸い込むことで感染症を引き起こします。治療はできるだけ早めに行うことが賢明で、手遅れになると呼吸不全になり呼吸療法が必要になります。
ステロイド内服薬・抗真菌薬などが処方されます。
アレルギーにも要注意!!
いかがでした?カビが生死にも関わるとは意外だったのではないでしょうか。
安易にとらえず、変だなと思ったら早期に病院を受診しましょう。またできるだけカビを吸い込まない、増殖させないお部屋の環境作り・スキンケアが必要です。
一般的にダニが原因といわれる「気管支喘息」やホコリを吸い込むことによる過敏性肺炎、ハウスダストが原因のアレルギー性結膜炎などの「アレルギー」症状といわれる病気もカビが起因していることがあります。
鼻炎などは「ススカビ」が鼻の粘膜に付着して鼻水やくしゃみを引き起こすと言われています。「風邪かな、でも2~3日ほっとけば治るだろう」と楽観視は禁物です。早期治療が悪化させない唯一の方法です。
ベッドのカビにもご注意を
お部屋や体を清潔に保つことはもちろんですが、ベッドの湿気対策もぜひ心がけましょう。
ベッドはもっとも長時間いる場所かもしれません。それに人は一晩にコップ一杯の汗をかくといわれているから、お風呂や台所についで湿気やすいところです。
ベッドの床板やマットレスを定期的に乾燥させてあげることで、カビの発生を抑えることができます。それにジメジメしたベッドでは気持ちよく寝れませんよね。
ベッド(マットレス)に生えるカビについては>>>こちら
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