安眠のために足元を見直そう
一日が終わってあとは寝るだけとなって布団に入ってから、急に足元が気になって眠れないなんて事はありませんか?
実は寝る前になってから急に症状が出るものもあり、それが原因で寝不足になっている人も多いのです。寝不足になる事でさらなる症状を引き起こし、昼眠くて夜寝れない毎日になってしまう事も。
寝る前の足にどんな症状が出やすいのかを一覧にしてみました。
・冷える
女性の悩みの大半が「冷え性」といわれています。真夏だというのに足元だけ冷えて、その逆身体はカッカとなっている人も多いようです。
原因は「鉄欠乏性貧血」であったり「更年期障害」であったり。
食事や運動・生活習慣で改善するものも多いのですが、隠れた病気の2次的症状の場合もあります。
・むずむずする
「むずむず脚症候群」(レストレスレッグス・シンドローム)の可能性が考えられます。
原因はハッキリしていませんが、鉄分が不足することによるドーパミン不足が有力な説です。
実際鉄分を摂取する事により症状が改善するケースが報告されています。対策として食事やサプリ等があります。重度の場合は検査、睡眠障害がある場合は心療内科の受診しましょう。
・足がつる
夜中になるとよく足がつる人は運動不足・睡眠不足・水分不足・偏食等によるビタミン不足等様々な原因が考えられます。
毎日つる方は生活習慣を見直してみる必要があるかもしれません。
・火照る
足元が「火照る」のは実は「冷え」が原因だったりします。対策としてはマッサージやストレッチ等「火照った足」を温める事が効果的です。
これらの症状はそれぞれ運動や食事で改善する可能性が高いものです。どのように気をつければ良いのか紹介していきます。
自宅でできる対処法
・スクワット (運動する)
運動不足もひとつの要因です。スクワットで足の筋肉に負荷をかけましょう。血流の促進につながります。フォームを気をつければゆっくりで、回数は少なくても大丈夫です。
ハーフスクワット
肩幅の広さに脚を広げてゆっくりと腰を下ろします。出来るなら膝は90度まで(無理をしない)膝が外に向かないように。背中が丸まったり反ったりしないようにします。
手は胸の前か頭の後ろで組んで、反動をつけないようにして、鏡の前などでフォームをチェックできるといいでしょう。
なれていない人は10回を1日1セットくらいから、徐々に回数を増やすと
血液の循環が良くなり、冷え性やむくみ・足がつるといった症状の改善に効果があります。
フルスクワット
やりかたはハーフと同じですが、違いとして腰を完全に落とすことです。これだけで運動強度は格段に上がります。腰痛がある人などは限度を越える動きは控えましょう。
・食事
「鉄分」を摂取する事で「鉄欠乏性貧血」や「むずむず脚症候群」の症状を軽くすることが出来ます。
鉄分が含まれる食材!
鉄分が豊富に含まれている食材は以下のものになりますが、「ビタミンC」と一緒に摂ると吸収率があがり、「カフェイン」を摂ると吸収率が下がります。
・ひじき
含まれている鉄分の豊富さではトップクラスです。主に煮付けなどにして食べたりしますが、炊き込みご飯やハンバーグにしたりと多彩な調理法があります。
・きくらげ
中華料理ではポピュラーな食材ですが、鉄分含有量はかなりあり、卵と一緒に炒めてちょっと味付けするだけでも1品になりますので、手軽に摂れる食材の一つです。
・レバー
鉄分不足と言えば、まず最初に浮かぶ有名食材です。独特のニオイは血のニオイで、それだけ鉄分が多く含まれています。ニラレバ炒めとして食べれば鉄分補給だけでなく疲労回復効果もあります。※肝脂肪など肝臓に疾患のある人は、鉄分の過剰摂取の可能性があります。医師と相談の上摂取しましょう。
その他の方法
・鉄分補給グッズ
好き嫌いやアレルギー等が原因で食材がどうしても偏りがちな方には
「鉄玉子」などのグッズがオススメです。使い方は調理の際の水に入れるだけです。
沸騰したお湯に鉄分が溶け出し、そのお湯を使うだけで鉄分が補給できるお手軽アイテムです。ただし1回で溶け出す量は極端に多くは無いので、毎日こまめに摂取する事が大切です。
Amazonなどで購入可能です。
※注意する点
鉄なので濡れたままにしておくとサビるので、長時間水やお湯に入れ続けない事と、使用後はすぐに乾いた布で拭いて湿気の少ないところで保管する事です。
・マッサージ
足裏からふくらはぎにかけて行う事で血流が改善し、症状が軽くなります。まずは自分で足裏を色々押してみましょう。
痛い所やゴリゴリしたところを重点的に行うだけでも効果はあります。余力があればさらには足首側から膝側に向かってふくらはぎを流すようにマッサージを行います。
・入浴法
お風呂に入るときも一工夫で身体には色々な変化が起こります。温かいお湯と冷たい水を脚に交互にかける事で足元の血流を良くして、冷えやむくみ等の症状が軽くなります。
足元がほてる場合も冷えから来るものなので温める事で効果があります。
・水分補給
水分が不足すると脚がつりやすくなります。冬場で1日1Lくらいを目安に水分を補給することをオススメします。
まとめ
・眠れなくなる原因は脚が関係しているかも?
・多くの事は「生活習慣」を見直すと改善する
・鉄分を含んだ食べものをしっかり摂ろう
・必要に応じて、医師の適切な指示に従う
written by Dr.K
※既往症・合併症の疑いのある人は医療機関を必ず受診しましょう。
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