よくインターネットでローベッドやフロアベッドは湿気がこもってダメとか、掃除がしにくいという記事を見かけます。私の家具販売にたずさわった経験から言わせていただくと余りにも気にしすぎではないかと思います。
きっと“見た目”で通気性が悪そうだから、記事に書きやすいんでしょうね、きっと。日本の住宅事情を考慮すると、お部屋が広く見えるローベッドは今後必需品となるのは目に見えてます。見た目だけで思い当たるようなデメリットを書き連ねるのはいただけません。通気性を考慮して作られたベッド・マットレス、アクセサリをご紹介します。
ベッドパット・ボックスシーツで汗対策すればOK
まずどのベッドにも簡単にできて有効なお手入れ方法をご紹介させていただきますね。
近年のコイルマットレスにはたいてい「ベンチレーター」や「アイレット」という「通気孔」が設けられて*います。寝返りを打つたびにマットレスは呼吸をしています。それはローベッドにおいても同様です。そういう意味ではベッド下の湿気はそれほど気にする必要はありません。それに、最近のベッドはほとんど「すのこ仕様」になっています。
*注:大量生産で安価な中国製などには付いてない場合があります。
それよりも、一晩でかく汗の始末を考えるほうが重要です。ベッドパットやボックスシーツを吸湿性・発散性にすぐれたものに変えるといっただけでもかなり湿気対策です。これはどのベッド、どのマットレスにも有効です。
参考ブログベッドパット・ボックスシーツの選び方
できればマットレスも乾燥させてあげる
ベッド周りのお掃除ってめんどくさいですよね。特に脚のあるベッドの下ってかがみこんで、クイックルワイパーをつっこんで。なんで?というぐらいホコリが集まってませんか?
アイロボットがあったらどんなに便利だろうと思ったことはないでしょうか?まあ、あっても隅々まできれいになるかどうかは分かりませんが・・・。それに、どのベッドでもフレームとマットレスの隙間にはほこりはたいていたまるもんです。それをキレイにするにはいったんマットレスをベッドからはずさなければいけません。
最低月に一回、マットレスをベッドからはずしましょう。そのときマットレスは側面を上下に立ててください。場所もさほど取りません。窓をあけて風通しよくしてください。一般家庭でできるマットレスの乾燥はこれだけです。
ベッド床も乾燥できて一石二鳥です。そして、そのときにフレーム内にほこりが入り込んでいるのを見つけたら、掃除機ですってください。脚のあるベッドに比べたらそんなにほこりは入り込んでいないと思いますよ。
前述のようにベッドパット・ボックスシーツを吸湿性のすぐれたものにすぐ変えてください。たくさんあれば越したことはありませんが、最低2枚用意して、ベッドパット・シーツをしょっちゅう洗濯してください。よく汗をかく人で一晩に300cc以上汗をかくそうですから、夏場などは一週間に1~2回洗濯した方がよさそうですね。
こちらもご覧下さい。
●湿気ないベッド「ベッドを長持ちさせる秘訣のひとつは“湿気の処理”」
湿気が多い部屋は、通気性の優れたマットレスを選ぶ
湿気がどうしても気になるお部屋にお住まいの人は、通気性にすぐれた「高密度連続スプリング」を用いたフランスベッド社製の「マルチラススーパースプリング」というマットレスか「デュラテクノマットレス」をおススメします。(またはこれらの構造に近い形状のスプリングマットレス)
ポケットコイルマットレスより通気性に優れ、また抗菌・防臭効果も合わせ持っています。下図の「睡眠時のマットレス内温度変化」というグラフを見ていただければ、一目瞭然です。室温が上がるとポケットコイルのマットレスは寝汗を溜め込み、どんどんマットレス内湿度が上昇します。
一度上がった湿度は一晩中さがりません。これが毎晩続くようであれば、カビや錆の原因にもなりかねませんね。ひとつひとつの独立したコイルが体の凹凸に合わせて「体圧分散性」に優れているといわれているポケットコイルですが、こういった弱点もあります。
「湿気が気になる」お部屋にお住まいの人は、ぜひ高密度スプリングをごけんとうください。「ポケットコイル」を買ってしまったという人は、ベッドパッド・シーツをこまめに交換で対応しましょう。
マットレスの乾燥もぜひお忘れなく。
格安フロアベッドは“すのこ”がない場合があるので要チェック!
フロアベッドにはベッド下にほとんど空間が設けられていないものもあります。写真のフロアベッドは通気性に優れた床素材が用いられていますが、それでも“すのこ”状の床板(の通気性)には劣ります。
マットレスの通気性や性能をしっかりとチェックしましょう。また梅雨時期や夏前には予備のベッドパットやシーツの買い置きをし、湿気対策にお備えください。
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●フロアベッド・ローベッド 気になるカビ
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