ベッドの「カビ」のことでお悩みの方が多いと思います。今のマットレスは通気性をよく考慮されて作られてますが、「お手入れ」は大切です。お手入れを怠っている場合は発生することもありえます。
カビの胞子を吸い込むとさまざまな病気になる可能性があります。病気の種類を紹介するとともに、簡単で誰でもできる予防法を解説いたします。
注意!「カビ」が原因で病気になります。
最近のマットレスは通気性のことを考慮されて作られています。ベンチレーターやアイレットといった空気孔が設けられていたり、抗菌仕様になっていたりと。
お布団でもそうですね。防ダニ加工、抗菌防臭加工なでが施されています。
ただ万全ではありません。やはり「お手入れ」を面倒がらずにしていただいて、「カビ」を生やさないことが一番です。生えたものを掃除したり洗ったりするほうがよっぽど手間ですからね。
寝具のカビは主に「青カビ」「黒カビ」「ススカビ」「麹カビ」です。
まず「青カビ」ですが英語で書くと“penicillium(ペニシリウム)” 抗生物質の「ペニシリン」の発見の元になったカビです。胞子が水色なので「青カビ」と名づけられましたが、白や緑色のものもあります。
家具や押入れ、畳にも生えるカビで、私のベッドの床板が腐って抜け落ちたときに増殖していたのもこの「青カビ」です。(もっとも若い頃の話で30年以上前のことですが)
「黒カビ」:クラドスポリウム もよくお家に生えやすいカビですね。風呂場の天井の隅っこ、窓枠、家具の裏などなど。建替え前の家ではよく見かけました。
喘息や小児アレルギーの原因になるので、こまめなお掃除が必要です。
あまり聞かない「麹カビ」ですが、「アスペルギルス」という名前が有名です。味噌やお醤油を作るための貴重なカビでもあるんですが、「肺炎」を引き起こし治療がとても困難であるともいわれています。「肺がん」の原因であるカビ毒をも生み出します。
「ススカビ」は菌名:アルテリナリアといい、壁や窓、台所に浴室などお家の色んなところに発生します。アレルギー性鼻炎のほか、気管支喘息・アトピー性皮膚炎を引き起こすともいわれています。
そのほかにも常在菌、浮遊している真菌などによる病気もあります。>>>>こちら
掃除をするより、まず「カビ」を生やさない!
カビが生えて困り、どう掃除しようかと悩んでいる人も多いと思います。ネットで検索してもらえれば、いろんな方法が掲載されているので参考にして下さい。
そして掃除が終わったら、今度はカビを「生やさない」ことを目指して下さい。とてもシンプルで簡単なことです。カビ掃除よりダンゼン楽なので、休日の日課にしましょう。
「窓」を開けて空気の入れ替えを行いましょう
カビが増殖しやすい環境は「温度」と「湿気」です。
窓を開けて空気の流れを作ってあげることは非常に有効であるといわれています。1時間でもするのとしないのでは違います。
梅雨時期などの換気は湿気をお部屋に取り込む可能性があるので、10分以内にするのがのぞましいです。
マットレスを干すことはとても効果的
窓を開けた際に、マットレスを乾燥させましょう。
ボックスシーツを外して、ベッドから下ろし壁に立てかける。これだけです。それでも十分効果はあります。日が当たればなおいいですが、立地的に無理ならしかたありません。
3時間ほどでOKです。戻すときには前回と反対面に置きましょう。マットレス表面に掃除機をよくかけて、お気に入りの香りの除菌スプレーなどを吹いて、乾燥してからシーツをかぶせます。
夏なら1週間に一度、冬は1ヶ月に一度実践しましょう。
シーツ・ベッドパットにこだわってみる
こちらのブログでも何度か推奨してきましたが、ボックスシーツやベッドパッド(マットレスの上にかぶせるもの)に少しお金をかけて下さい。
吸水性や発散性に優れたものがBESTです。
安いものでもかまいませんが、洗い替えように数枚そろえておく必要があります。
ボックスシーツ・フラットシーツの選び方
ベッドパッド・ボックスシーツの選び方(外部リンク)
てっとりばやく、除湿シートを敷く
めんどくさがり屋さんには、せめてこれだけは実践してもらいたいのが、除湿シートを「買って敷く」!これだけです。
かなりの効果が見込めます。ただし、取替え式のものは取説に従って、適切な期間で取り替えを必ず行って下さいね。洗濯式のものは定期的に洗濯してください。
ベッドの床板を「すのこ」状にして通気性確保
マットレスを置く部分を「床板」といいます。
その部分を「すのこ」にするのもひとつの方法です。一枚板よりかは空気に触れている部分が多いので、通気性を見込めます。
ベッドの買い替えを予定している人は、少々金額が高めですが、「すのこ」ベッドも検討してみましょう。
こちらの記事もぜひ参考にしてください。
→湿気ないベッド ベッドを長持ちさせる秘訣のひとつは”湿気の処理”
除湿剤をおく
「日当たり悪いし、心地良い風も入ってこない」と湿気がちなお部屋にお住まいのアナタは「湿気とり」は必需品です。
クローゼットやベッドの下に置きましょう。
かなり役に立つアイテムです。
まとめ買いがオススメ。
まとめ
以上かんたんにできるベッドのカビ予防法でした。
特に汗っかきの人はぜひ実践して下さいね。あとお部屋が湿気やすい場合も。
カビが生えてからでは後の処理が大変です。それに病気になったら費用もかかるし、日常生活に支障が出ることもあります。
一番いいのは、寝具やベッドにカビが生えないのが一番手間が省けて、しかも安心ですから^^
カビ(常在菌・真菌)が原因の病気をまとめています。>>>こちら
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