クロス(壁紙)を貼れば、お部屋のイメージを大きく変えれます。模様替えをすることもお部屋のイメージアップにつながりますが、アクセントクロスを貼るだけでそれ以上に大きくお部屋のイメージを変えることができます。
また、コストが安くつくのもおすすめポイントです。大きな家具を購入するのは費用が掛かりますし、クロスを全面張り替えるとかなりの高額になってしまいますが、壁の一部に施すアクセントクロスであればコストは安く抑えられ、劇的にイメージチェンジすることができます。
アクセントクロスはどこに貼るのが効果的?
アクセントクロスはどこにでも好きなところに貼ることができますが、より素敵に見せる効果的なポイントがあります。
● リビングの大きな壁面に貼って目立たせる
● 寝室に落ち着いた色を貼ってリラックス効果を得る
● 廊下やトイレなどの狭い空間に貼って、思い切ったイメチェンをする
例えばリビングでは、入室してまっさきに目に入る大きな壁面に貼ると、その部屋を強く印象付けることができます。
寝室には落ち着いた色遣いのアクセントクロスを貼るとリラックス効果も得られますし、キッチンのリビングから見える部分に貼ると、あたかもカフェのようなおしゃれさを演出できます。
寒色と暖色(のクロス)で雰囲気の変わった寝室例
また、階段室や廊下、トイレなどの狭い空間もアクセントクロスで劇的にイメージチェンジが可能です。ただし、狭い空間に使用する時には色や柄によって、圧迫感を感じることがあるので注意が必要です。(後述の解説をご参考ください。)
床の間の壁やキッチンカウンターの下部分など、扉で仕切られていない小さなスペースなら、濃い色が逆にスパイス的な役割を果たす場合もあります。
お部屋の悩みをアクセントクロスで解決する方法
1. 狭い空間を広く見せたいなら寒色
色にはさまざまな視覚効果がありますが、手狭なリビングを広々見せたい時は、アクセントクロスに寒色を使うことをおすすめします。
暖色より寒色の方が遠くに見えるためお部屋を広く見せることができます。濃すぎない寒色系の中から好みの色を選ぶといいでしょう。
2. 寒い部屋なら暖色を選ぶ
リビングにアクセントクロスを貼る場合、そのリビングがどの方角を向いているのかを考えてみましょう。北向きで冬でも陽あたりが悪く、いつも寒い印象があるなら暖色のアクセントクロスで温かみをプラスすることができます。
逆に陽あたりが良すぎて、夏にお部屋が暑くなってしまうのが悩みなら、すがすがしい寒色を使ってみましょう。見た目も涼やかになり体感温度を下げることができます。
3. 邪魔な壁はアクセントクロスで長所に変える
家の構造上、出っ張ったり引っ込んだりした壁があって「これさえなければ!」と思うこともありますよね。
特に入室してすぐに目に入る壁に凹凸がある場合は、視界が遮られてお部屋が狭く見えてしまう悩みも…。そんな時はでっぱり部分をアクセントクロスを張って、短所を長所に変えてしまいましょう。
ギャラリーのような感覚で、お気に入りの雑貨や写真を飾るコーナーにすれば、今まで短所だったところもリビングの主役に変身することうけ合いです。
4.平凡な部屋は柄物クロスで一気におしゃれ見え
インテリアをシンプルにまとめたのはいいけれど、個性がない平凡な部屋に感じる、1つ1つのインテリアアイテムはおしゃれなのに、部屋全体はどうものっぺりした印象になってしまった、なんて悩みもよく起こりがちです。
そんな時は理想の部屋のイメージを、ドラマティックな壁紙で演出してみましょう。少し大胆な柄でもアクセントクロスなら大きく失敗することはありません。経験と“慣れ”ですから、季節や模様替えに合わせてあなた好みに都度アレンジすればOKです。
アクセントクロスの失敗例とは?解決策も紹介!
アクセントクロスは劇的にお部屋のイメージを変えることができる半面、失敗した!という人も多いものです。これから貼ってみようという人のために、失敗例と対策を挙げていきます。
失敗例①:思ったより目立たない! =解決策:大きな柄や濃いめの色を選ぶ
サンプル(色見本)のような小さな面積で見る色は濃く見えるので、実際に広い壁面に貼ると薄い印象になってしまいます。サンプルで気に入った色味の1~2段階濃いめの色を選ぶとイメージ通りに仕上がります。
また、小花などの小さな柄は遠くから見ると、何の柄だかよくわからないという事態になりがちです。大胆に柄のクロスを使いたいときは、パッと見てすぐにどんな柄かわかるくらいのクロスを選びましょう。
あともう一つ「質感の違うクロスでアクセントにする」という方法はよくやりがちですが失敗のリスクを伴います。
カタログなどの画像では、でこぼこした表面にはっきり印影がつくように撮影されていますが、実際はそこまで質感の違いがはっきりと出ないケースが多く、周りの壁に溶け込んでしまいます。
質感の違いを強調したいなら、いっそ色も変えてアクセントの壁面が目立つようにするのも有効な手段であることを覚えておきましょう。
失敗例②:濃い色を使ったら擦り傷が目立ってしまった! =解決策:人がよく通るところは濃色を避ける
狭いトイレや廊下にアクセントクロスを使いたいときは紺や赤、黒など濃すぎる色を避けた方が無難です。特に階段室などは、大きな荷物を二階に運んだりする際に、うっかり傷がつきやすい場所ですし、トイレも体の向きを変えたりする動作によって、知らず知らずに壁にこすれた痕などができやすい場所です。
狭いところに使うときは濃すぎる色を避け、逆に大胆な柄物にすると傷が目立ちにくくなります。
失敗例③:流行りの木目、レンガ柄にしたけどなんか安っぽい… 解決策=値段が安いものはそれなり。広い面に使う注意点
木目やレンガ柄は人気のあるクロスですが、それだけにさまざまなものが出回っています。中には遠目でもはっきりとフェイクとわかるようなチープな出来栄えのものもあります。おしゃれにしようと貼ったはずなのに見るからに安っぽいインテリアになってしまったのでは残念です。
フェイク柄を広い面に使う場合は、きちんとサンプルを取り寄せ、立体感と高級感のあるものに絞りましょう。また、安価なフェイク柄クロスを貼る場合は、キッチンの一部など、まじまじと近寄って見られないような場所に限定して使えば失敗しません。
失敗例⑤:柄合わせで失敗した! 解決策=貼り直しができる壁紙を選ふ
クロスの中にはノリが乾かないうちなら、貼り直しができるものも売られています。販売サイトの中には動画で「柄合わせの貼り方」を説明してくれているページもあるので、自分で貼る場合は必ず参考にしましょう。
「柄合わせの貼り方」Youtube:https://www.youtube.com/watch?v=HZxaTTOddsM
クロスを操ってインテリアの達人になろう!
大型の家具を買い替えなくても、アイデアとちょっとしたコツでお部屋の印象を変えてくれるのがクロスです。きれいにはがせる壁紙や初心者にも貼りやすい壁紙を選んで、気軽にDIYに挑戦してみましょう。インテリア雑誌に出てくるような素敵なお部屋に生まれ変わることを祈っています。
written by piko.
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